「石の上にも三年」
この言葉、みなさんも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。 私は特に新入社員のころによく周りの大人たちから言われていました。
最低でも三年はいないとその仕事の面白さはわからないし、一人前にはなれない。
私は愚直にこの言葉を信じて(?)まだ同じ会社で就業しています。
しかし、最近は時代の変化の速さも変わり、キャリアのあり方も変わってきました。
本当に「石の上にも三年」という考え方は正しいと言えるのでしょうか?
昔は三年目で一人前だった
先ほど書かせていただきましたが、昔は同じ職場で三年目になるとやっと一人前と認められていました。
つまり営業でいえば、外回りを一人で任せることができるし、後輩の育成にも少しずつ携われるようになるといった状態です。
実際、現在でもメーカー系などの企業では専門的な知識も深く、三年といわず、五年十年という感覚でやっと一人前と認められるような社風の企業もあります。
でもそれは令和の現在でも同じなのでしょうか。
世界の変化のスピードは変わってきている
現在、IT環境が発達し、情報はどこにいても同じように取れることが日常です。
世界の変化はすさまじく、ほんの数十年前までスマートフォンはありませんでした。今ではARグラスといったハード機器まで登場してきており、そもそも画面が空中に浮かぶ時代も近いかもしれません。
そういった世界の中で三年という期間は長いのではないかというのが私の持論です。
特に20代という時期は吸収力も身体的にも恵まれており、後々取り戻すことが難しい時間です。そのような状況下なのに、特に目的もなく「三年で一人前だから」という理由でじっとしているのはもったいないのではないでしょうか。
業界には波があります。景気のいい業界にいれば、給与や経験も質が上がりやすいですし、景気の悪い業界にいれば、同じ努力をしても同じ結果が得られるとは限りません。
キャリアは多種多様になっている
だからこそ、常に自分のキャリアに目的意識を持つことが重要になってきます。
三年いることでわかることももちろんありますし、若いからこそ転職しやすいといった事実もあります。それに今は副業も当たり前です。
こうした選択肢の多様化は喜ばしい反面、当事者からすれば「何を選んだらいいのかわからない」という現象を巻き起こします。
だからこそ、自分に向いている業務ややってみたい仕事などが何なのか、自分がどうなりたいのかという目的を持つようにしましょう。
一人で探すことが難しいときは、ぜひ伴走型のコンサルタントを使ってみてください。