離職・休職期間を前向きにとらえる「キャリアブレイク」の考え方とは?背景やポイントを解説!

皆さんは離職、休職を経験したことはありますか。 人材の流動性が叫ばれ、「転職が当たり前」という言葉も聞こえる昨今では、離職や休職を経験されたことのある方もいらっしゃると思います。
また転職以外にも、コロナによる倒産やご家庭の都合、メンタル不調などでご経験されたことのある方も多いでしょう。

なんとなくマイナスなイメージを持ちやすい離職・休職期間ですが、それらを肯定的にとらえる「キャリアブレイク」という考え方があるようです。

キャリアブレイクは職場から離れることをプラスに考える

キャリアブレイク

本記事を作成しているタイミングで下記のような記事を見つけました。

離職や休職など仕事の一時的な中断を肯定的に捉える「キャリアブレイク」の考え方が広がってきた。育児や介護といった家庭の事情のみならず、自身の働き方を振り返り、リスキリング(学び直し)に挑むなど、いったん立ち止まる理由は多種多様だ。こうした行動を成長の機会と考え、制度として取り入れる職場も出始めている。

日本経済新聞社(https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20221110&ng=DGKKZO65865090Q2A111C2KNTP00)

記事の中には欧州の「キャリアブレイク」を取り入れた制度の紹介もされており、「条件を満たせば6~11か月の休職が可能」「3か月~1年の完全休業が可能」といった制度が取り上げられていました。
この制度では離職、休職期間をマイナスととらえるのではなく、自分自身を見直す休養の時間やリスキリングの時間として活用する、プラスの期間として捉えています。

実際、私の周りにも休職期間がある同僚もいますが、日本ではまだまだ離職、休職についてマイナスなイメージを持っている人が多いという印象があります。

しかし、世界に目を向けてみると、ウェルビーイングといった人生の豊かさを重視する機運もあり、プラスの時期として捉えることも多いことがうかがえます。

転職する際はその背景を伝えよう

退職を伝える

転職活動を行う際には、離職、休職期間がマイナスに働く可能性が高いことが事実です。

企業人事としては、離職、休職されてしまうとで、労働力が確保できないことになってしまいますし、前職でも離職、休職されている方は、自社にきても同じように職場から離れてしまうのではないかという懸念を持ってしまうからです。

ただし、職場を離れた期間があるからといって、必ずマイナス評価につながるわけではありません。
例えば、自身の成長につながるような勉強をするために大学院に行っていた期間といった前向きな理由や、両親の介護のため離職、休職の期間が発生したといった納得感のある理由であれば、企業人事もマイナス評価としてつなげないことが多いです。

離職、休職期間があり、転職活動を行う場合は、「なぜ職場を離れたのか」「期間中に何をしていたいのか」といった質問に対して、納得感をもって回答できるようしっかりと準備をしておきましょう。

今後は個人の生活リズムに合わせた働き方がより重視されていきます。 他人と同じ働き方にとらわれず、自分自身にとって重要なものは何なのか「見つめなおす時間」として職場を離れるキャリアブレイクの時間も大事になってきそうですね。

※転職については、「20代の転職事情とは?これからの時代、転職は当たり前?」でも記事にしています。

最後に

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